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「若いころ、ギターを弾ける人にあこがれていた」
「好きな歌を、ギターを弾きながら歌ってみたい」
子育てや仕事がひと段落した50代は、昔あきらめた楽器にもう一度向き合うのにちょうどよい時期です。でも、ギターを始めようとすると、最初に「アコギとエレキ、どっちを選べばいいの?」という迷いにぶつかります。
この記事では、楽器店の島村楽器の店舗スタッフによる解説や、音楽教室の公式ページをもとに、アコースティックギター(アコギ)とエレキギター(エレキ)のちがい、それぞれにかかる費用の目安、弾きやすいギターの選び方、そして50代から無理なく続けるコツをまとめました。
50代から始める楽器全体の選び方は、こちらの記事にまとめています。
▶ 50代から始める楽器は何がいい?選び方のポイントと始めやすい楽器
アコギとエレキ、何がちがう?

島村楽器 イオンモール橿原店の解説(2024年公開)では、アコギとエレキのちがいを次のように説明しています。
アコースティックギター(アコギ)
- 楽器の中に大きな空洞があり、本体だけで音が出る
- ほかの機材がほとんどいらず、手軽に弾ける
- 木の見た目も魅力
- 音量が大きめで、音の大きさはほとんど調節できない
- エレキより弦が太く、押さえにくい
- エレキより本体が大きい
エレキギター(エレキ)
- 本体に電気の回路があり、アンプという機械につないで音を出す。本体だけでは、ほとんど音が出ない
- アコギ風の音もふくめて、いろいろな音色を楽しめる
- 音量を調節でき、ヘッドホンも使えるので、まわりを気にせず弾ける
- 弦が細く、比較的弾きやすい
- アンプなどの機材が必要
- アコギより少し重い
どちらが向いている?
同じ解説では、どちらがよいかの結論は出さず、それぞれ向いている人を挙げています。
- アコギが向く人:弾き語りをしたい人、アコースティックのやさしい響きが好きな人
- エレキが向く人:バンドの曲をまねして弾きたい人、いろいろな音色を出してみたい人
「何を弾きたいか」で選ぶのが基本です。好きな歌を歌いながら弾きたいならアコギ、若いころに聞いたロックやバンドの曲を弾きたいならエレキ、と考えるとわかりやすいでしょう。
家で練習するなら、音の大きさも考える
50代からギターを始める人の多くは、家で練習することになります。そこで大切なのが、音の大きさです。
アコギは本体だけで大きな音が出て、音量はほとんど調節できません。橿原店の解説のまとめでも、アコギは消音の問題がある点が挙げられています。集合住宅に住んでいる人や、夜に練習したい人は、弾く時間帯に気をつける必要があります。
一方、エレキはアンプにヘッドホンをつなげば、音を外に出さずに練習できます。「弾きたい音楽はアコギ寄りだけど、夜しか練習できない」という人は、こうした練習環境も合わせて考えてみましょう。
費用の目安

アコギ本体
島村楽器 イオンモール姫路リバーシティー店の解説(2025年公開)では、アコギの予算の目安を次のように紹介しています。
- 1万円台から始められる
- 有名ブランドの定番の入門機は、4万円前後が多い
- 「一生使える1本」なら、10万円以上
エレキは、本体のほかに機材が必要
エレキは、本体のほかにアンプと、ギターとアンプをつなぐケーブル(シールド)が必要です。橿原店の解説では、本体のほかに最低6,000円程度からかかるとしています。
- ギターアンプ:小さなミニアンプは5,000円程度から。筆者のおすすめは15,000〜30,000円程度
- シールド(ケーブル):丈夫さや雑音の少なさに差があるので、保証つきの製品が初心者には安心
どちらにも必要な小物
橿原店の解説では、アコギにもエレキにも必要なものとして、次のものを挙げています。
- チューナー:音を合わせる道具
- ピック:弦をはじく小さな板
- カポタスト:ネックにはめて、曲のキー(音の高さ)を変える道具
- ギタースタンド:ギターを立てておく台
- ギタークロス:ギターをふく布
価格は時期や販売店によって変わります。買う前に、実際の売り場や販売店のページで確かめてください。
弾きやすいギターの選び方

ギターは、大きさや形が1本ずつちがいます。手の大きさや体格に合ったものを選ぶと、ぐっと弾きやすくなります。姫路リバーシティー店の解説では、アコギを選ぶときに、次のような点を挙げています。
ネックの太さ
弦を張っている細長い部分(ネック)が細いほど、指が届きやすくなります。解説では、ネックの幅(ナット幅)が42mmのものは握りが細く、指が届きやすいとしています。ネックの形はギターによってちがうので、実際にさわって手になじむかを確かめましょう。
ボディの大きさ
小ぶりで薄めのボディは、小柄な人でも持ちやすいとされています。アコギは大きくて抱えにくいと感じる人は、小さめのモデルを試してみるとよいでしょう。
弦の長さ(スケール)
弦の長さが短いと、指を広げる幅が小さくてすみます。解説では、599mmのショートスケールは子どもや手の小さい人向け、628mmや638mmは標準より弾きやすい長さとして紹介しています。
音と見た目
音は、動画で聞くより、実際に店で聞いて選ぶのがよいとしています。また、好みのデザインだと、練習のやる気を保ちやすいとも書かれています。迷ったら、ナチュラルカラー(木の色)が飽きにくいそうです。
買う前に、持って音を出してみる
弾きやすさや音の好みは、写真や説明だけではわかりません。できれば楽器店で、実際に持って音を出してから選びましょう。店員さんに「初心者で、最初の1本を探しています」と伝えれば、持ち方から教えてもらえることも多いはずです。
50代から無理なく続けるコツ
弾きたい曲を1曲決める
最初の目標は、好きな曲を1曲弾けるようになることで十分です。目標の曲が決まると、覚えるべきコード(和音)もしぼれて、練習の道すじがはっきりします。
指先の痛みは、少しずつ慣らす
始めたばかりのころは、弦を押さえる指先が痛くなることがあります。1回の練習は短めにして、毎日少しずつ弾くようにすると、無理なく慣れていけます。痛みが強いときは休みましょう。
すぐ手に取れる場所に置く
ケースにしまいこむと、出すのがおっくうになりがちです。スタンドに立てて、よく目にする場所に置いておくと、すきま時間に手に取りやすくなります。
最初だけでも、教室で基礎を教わる
ギターは独学でも始められますが、持ち方、コードの押さえ方、ピックの使い方といった基礎は、先生に見てもらうと早く身につきます。変なクセがつく前に教わっておくと、あとで楽になります。
たとえば、シアーミュージックのアコースティックギターコースでは、次のような流れでレッスンを進めると紹介しています(2026年10月時点の公式ページより)。
- ヒアリングとスキルチェック:経験や目的を聞く
- 基礎の確認:コードの押さえ方、弦の位置、ピックの使い方
- コードの練習:かんたんなコードから、少しずつむずかしいコードへ
- 曲の練習:弾きたい曲に取り組む。楽譜がむずかしい場合は、やさしくしてもらえる
レッスンはマンツーマンで、エレキギターのコースもあります。無料で楽器を借りられるので、ギターを買う前に習ってみることもできます。無料の体験レッスンもあります。
よくある質問
楽器の経験がまったくなくても、始められる?
始められます。シアーミュージックのアコースティックギターコースのページでは、通っている人の例として「未経験だけどギターを始めてみたい人」「新しい趣味を始めたい人」などを挙げています。
ギターとウクレレ、どちらが始めやすい?
ギターの弦は6本、ウクレレの弦は4本です。押さえる弦が少なく、楽器も小さいウクレレのほうが、取りかかりやすいと感じる人もいます。弾きたい曲や好きな音で選ぶのがいちばんです。ウクレレについては、こちらの記事にまとめています。
▶ 50代からウクレレを始めるには?サイズの選び方と価格の目安・練習のコツ
安いギターでも大丈夫?
姫路リバーシティー店の解説では、アコギは1万円台から始められるとしています。ただ、弾きにくいギターは、上達しにくい原因にもなります。できれば楽器店で、弾きやすさを確かめてから選ぶと安心です。
1日どのくらい練習すればいい?
決まった時間はありません。長い時間をたまに弾くより、10〜15分でも毎日さわるほうが、指が慣れやすくなります。
弾き語りをしたい。歌も習ったほうがいい?
弾き語りは、ギターと歌の両方を使うので、最初はどちらかに集中して練習するとよいでしょう。歌に自信がない人は、ボイトレの記事も参考にしてください。
▶ 50代からボイトレは遅い?声の衰え対策と教室の選び方・費用の目安
まとめ
- アコギは本体だけで音が出て、手軽。ただし弦が太めで、音量の調節はほとんどできない
- エレキはアンプが必要だが、弦が細めで、ヘッドホンで静かに練習できる
- 弾き語りならアコギ、バンドの曲や多彩な音ならエレキが目安
- アコギは1万円台から。定番の入門機は4万円前後が多い。エレキは本体のほかに最低6,000円程度から
- ネックの細さ、ボディの大きさ、弦の長さで、弾きやすさが変わる。買う前に持って音を出してみる
- 弾きたい曲を1曲決めて、毎日少しずつ。基礎だけ教室で教わる方法も
趣味探しのヒントは、こちらの記事でもまとめています。

