50代からサックスは遅い?楽器の費用と、家で吹けないときの練習場所

50代からサックスは遅い?楽器の費用と、家で吹けないときの練習場所 ピアノ・楽器

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「いつかサックスを吹いてみたいと、ずっと思っていた」

「でも、この年から始めて音が出るだろうか」

「楽器は高そうだし、家で吹けるとも思えない」

サックスにあこがれていても、50代になると、こうした心配で一歩目が遠くなりがちです。

先にお伝えすると、年齢や「音が出るか」は、それほど大きな壁ではなさそうです。本当に考えておきたいのは、楽器の費用と、吹く場所の2つです。

この記事では、50代からサックスを始めるときに知っておきたいことを、教室や楽器店の公式情報をもとに整理します(2026年11月時点)。

50代からでもサックスは始められるのか

始められます。実際に、大人の初心者が通っている教室があります。

島村楽器イオンモールりんくう泉南店の案内によると、この店のサックス教室に通っている人の8割以上がサックス未経験で始めた人で、8割以上が50代以上です。もちろん1つの店の例ですが、50代の初心者がめずらしくないことは分かります。

同じ島村楽器の堺店の案内では、60代から70代の人も通っていると紹介されています。

音は出る?指は覚えられる?

楽器の経験がない人が心配するのは、この2つでしょう。

音は、思ったより早く出る

泉南店の案内では、初めての人の体験レッスンは次のように進むと説明されています。

  • 口の形や息の入れ方を教わる
  • マウスピースとネックだけで音を出してみる
  • 楽器本体を付けて、ドレミファソラシドの指を教わる
  • その指で吹ける簡単な曲に挑戦する

同じ案内には、30分の体験の中で音を鳴らして、簡単な曲を吹くことができると書かれています。もちろん、きれいな音色で吹けるようになるには練習が必要です。島村楽器の管楽器担当者のブログでも、音や指使いの先にある「音色」や「表現」こそが、長い課題だとされています。

ただ、最初の一音で何か月も止まるような心配は、あまりしなくてよさそうです。

指は、リコーダーに似ている

キーがたくさん並んでいるので難しそうに見えますが、シアーミュージックのサックスコースのページには、運指は小学校で習ったリコーダーと同じなので簡単だと書かれています。島村楽器の案内でも、リコーダーと似ている点が多いと説明されています。

楽譜が読めなくても、基礎から教わることができます。島村楽器の案内では、教材を使いながら読み方のコツを一から教えるとされており、シアーミュージックでは、譜面が難しければレベルに合わせて簡単にして練習すると案内されています。

迷ったら、まずアルトサックス

サックスにはソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4種類があります。

島村楽器の二子玉川店の比較記事では、自分で決められないならアルトから始めるのがよいのではないかと書かれています。理由として、吹きやすさ、持ちやすさ、価格帯、楽譜の量が挙げられています。ケースに入れた重さは約4kgです。

ただし、同じ記事の最初に「基本的には吹きたい楽器を始めてください」とあります。テナーの音が好きでサックスにあこがれたなら、テナーから始めてもかまいません。

楽器の費用は、ここが一番の悩みどころ

サックスは、最初の費用が大きい楽器です。

島村楽器の二子玉川店のブログでは、初心者でも安心して使えるアルトサックスの目安として「15万円〜」とする記事と「25万円〜」とする記事があります。店頭で紹介されている入門モデルの例は、ヤマハのYAS-480で267,300円(税込)です。

楽器のほかにも、次のものが必要です。

  • リード:音を出す薄い板で、消耗品です。数週間から1か月ほどで替える目安とされ、アルト用は10枚入り6,050円〜
  • お手入れ用品:管の中の水分をとるスワブ2,530円〜、クロス550円〜、クリーニングペーパー330円〜、コルクグリス660円〜

同じブログの計算では、アルトサックスの初期費用の合計はおよそ260,120円〜です。

サックスにかかる費用の目安

これだけの金額なので、音を出したことがないうちに買うのは、おすすめしません。島村楽器の教室には、自宅の練習用に楽器を借りられる「楽器レンタル」があると案内されています。料金や使える楽器は店舗に確かめましょう。

教室の費用については、こちらにまとめています。

▶ 大人の音楽教室の月謝はいくら?入会金や管理費まで含めた費用の目安

もう一つの壁は「家で吹けない」こと

サックスの音は大きな音です。島村楽器のイオンモール京都桂川店のブログでは、目安としてサックスを105〜130dBの段階に入れていて、自宅で練習するには工夫や対策が必要だと書かれています。集合住宅でも一戸建てでも、そのまま吹くのは難しいと考えておきましょう。

ですから、買う前に、どこで吹くのかを決めておくことが大切です。

サックスの練習場所を決める

1.教室のレッスン室を借りる

いちばん手軽なのが、教室の部屋を使う方法です。

  • 島村楽器の泉南店:サックスサロンの会員は1日1回30分、空いているレッスン室を無料で使えると案内されています
  • シアーミュージック:ブースが空いている時間は、無料でレンタルできると案内されています

条件は教室や店舗で違います。空いている時間帯が自分の生活に合うかも、あわせて確かめましょう。

2.スタジオやカラオケ店を使う

音楽スタジオを時間で借りる方法もあります。カラオケ店で練習できる場合もありますが、楽器の持ち込みの扱いは店によって違うので、事前に聞いてください。

3.消音の道具を使う

家で練習するための道具もあります。ただ、どれも万能ではありません。

  • ベルにタオルを入れる:定番の方法ですが、低い音が吹きにくくなることがあります
  • 消音器(e-Sax):楽器ごと中に入れるもので、音を小声ほどに抑えられるとされています。2021年のブログの時点で、アルト用の定価は55,000円(税込)でした
  • サイレントリード:音は出ませんが、吹くときの息や口の形に近い練習ができるとされています

防音室がいちばん確実ですが、同じブログ(2021年)で紹介されている0.8畳の例でも60万円台で、組立費も別にかかります。最初から考える必要はないでしょう。

教室で吹いて、家では指の確認や小さな音の練習をするという組み合わせでも、はじめは十分です。

始める順番は、買う前に「吹いてみる」

ここまでをまとめると、次の順番が失敗しにくいでしょう。

1つ目は、体験レッスンで実際に音を出すことです。音が出たときの気持ちよさや、楽器の重さは、吹いてみないと分かりません。

2つ目は、通うなら、楽器をどうするか決めることです。買うか、借りるかを、費用と練習場所を合わせて考えます。

3つ目は、続けられそうだと分かってから、自分の楽器を買うことです。先生に相談すれば、自分に合う楽器のアドバイスをもらいやすくなります。

教室を選ぶときに確かめたいこと

ここで、大事なことを一つお伝えします。シアーミュージックは楽器を無料で借りられる教室ですが、公式ページのよくある質問には、サックスのレンタルは中止していると書かれています。

ですから、楽器を持っていない人は、体験を申し込むときに「楽器がありません。体験ではどうなりますか」と聞いておきましょう。一方、島村楽器の堺店の案内には、体験のときは教室の楽器を無料で借りられると書かれています。

楽器がなくても始めやすいかどうかは、教室選びの大きなポイントです。

費用の例は次のとおりです(すべて税込)。

  • シアーミュージック:入会金2,200円。月2回で11,000円、月3回で14,850円、月4回で17,600円。体験レッスンは無料。レッスンはマンツーマン
  • 島村楽器:店舗とコースによって違います。泉南店の2025年の案内では、月4回までのコースが14,300円、入会金は13,200円(当時のキャンペーン前の金額)でした

シアーミュージックのよさは、ジャズやポップスなど、やりたい内容に合わせて講師を選べることです。全国の校舎を選んで通える点も、仕事帰りと休日で場所を変えたい人には便利でしょう。すでに楽器を持っている人や、ブースでの練習を考えている人に向いています。

\話を聞いて、教室の雰囲気を確かめるなら/
▶ シアーミュージックの「無料体験レッスン」を見る
※シアーミュージックの公式ページが開きます

体験のときに聞いておきたいことは、次のとおりです。

  • 楽器を持っていなくても体験できるか
  • レッスン以外の日に、練習室を使えるか
  • 吹きたい曲を目標にしてもよいか
  • 楽器を買うときに相談できるか

緊張しやすい方は、こちらの記事も参考になります。

▶ 大人のピアノ教室は恥ずかしい?50代が気後れせずに通うための考え方

体のことで気をつけたいこと

サックスは息を使う楽器で、ストラップで首から下げて構えます。島村楽器の堺店の案内には、体の負担が少なくなるように配慮して進めると書かれています。

最初から長く吹こうとせず、短い時間から始めましょう。首や肩の疲れが気になるときは、構え方を先生に見てもらうと安心です。歯の治療中の方や、呼吸や血圧などの持病がある方は、始める前にかかりつけの医師や歯科医に相談してください。

よくある質問

肺活量に自信がありません。

息の入れ方は、体験レッスンでも最初に教わる内容です。島村楽器の比較記事では、アルトは一番音が出しやすいという声が多いと紹介されています。心配なら、体験のときに先生に聞いてみましょう。

毎日練習しないとだめですか?

島村楽器の泉南店の案内では、毎日5分や10分でも続けることが上達への近道としつつ、時間をとるのが難しい場合があることにも触れています。吹けない日は、運指の確認だけでも十分な練習になります。

他の楽器と迷っています。

サックスは費用と練習場所の負担が大きいぶん、あこがれがはっきりしている人に向いています。迷っているなら、楽器全般の選び方も読んでみてください。

▶ 50代から始める楽器は何がいい?選び方のポイントと始めやすい楽器

まとめ

  • 50代の初心者が多く通う教室もあり、年齢を心配しすぎなくてよい
  • 音は体験の中でも出せることがあり、運指はリコーダーに似ている
  • 迷ったらアルトサックス。ただ、吹きたい楽器があればそれでよい
  • 初期費用はアルトで約26万円〜が目安。買う前に吹いてみる
  • 家で吹くのは難しいので、練習場所を先に決める
  • シアーミュージックはサックスのレンタルを中止しているので、楽器のことは先に確かめる

あこがれていた音を、自分で出せるかどうかは、一度吹いてみればすぐに分かります。まずは体験で、最初の一音を出してみませんか。

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